ヘアデザイナーやまぐちせーじの徒然ナンチャラ

やまぐちせーじの日常とヘアデザイナー目線でのヘアケアを徒然なるままに書き記していくでござ候

夢の話part2

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ーーーーーーーまさに猪突猛進

 

 

 

 


水を得た魚のように体の内からエネルギーがみなぎってくる。

 

 

 

なぜだかわからないが

あの明るい賑やかな場所に行けば

全てが解決する気がした。

 

 

 

目標を持った人間は強い。

とにかくボクは歩いた。

 

 

 

 


だが、一向にたどり着く気配も無いが

近づいてる様子もない。

 

 

 

やはり“夢”だったか…

 

 

 

 


不幸中の幸いというか

なんというか

 


皮肉な事にボクは今起こっていることが夢の中の事だと認知している。

 


こんなにしょうもない夢ならば早く覚めてしまえばいいのに。

 


夢だとわかっていても一喜一憂してしまう、脳のメカニズムはホントに不可思議だ。

 

 

 

しばらく歩き続けた時、1人の女性が大きな木の下で立ち止まっているのが見えた。

 

 

 

シチュエーションを考えると

明らかに皆んなが怖がるそれだが

何故だかすごくいい雰囲気で惹かれた

顔も見えないのに。

 


近づいて尋ねてみた

 


「あの…あそこに見える明るくて賑やかな街に行きたいんですけど、いくら歩いてもたどり着かなくて…。もしこの辺の道に詳しかったらあの街への行き方を教えてほしいんですけど。」

 


彼女は終始俯いていたが

不思議と暗い印象は無く嫌な気もしない。

むしろ居心地が良くて

顔は見えないのだけれど

この人は美人さんなんだろうと勝手に決め込んだ。

 


その女性は顔を上げずに口を開いた

 


「何を言ってるの。あなたが来たかった場所はここでしょ?」

 

 

 

ああ、なんてことだ。

やっぱり皆んなが恐れているそれだったのか。

もし、親切で魅力的且つ知的でどこか色気のある憧れの年上女性ならば

「わたし、この辺は詳しいの。エスコートしてあげる。」

とでも言って手を取って案内してくれるに違いない。

だってここは夢の世界だ。

そうあってもバチは当たらないはずである。

 


少し驚きを見せて僕はその理解不能な返答に答えた。

 


「僕が行きたい場所はここではなく、あそこなんです。あそこへの行き方を知りませんか?」

 


彼女は呆れたように肩を落とし

もう一度口を開いた。

 


「あなたが来たかった場所はここよ。」

 

 

 

ああ。この人はきっと頭がおかしい人なんだ。まるで理解できない。

結局は他人に頼るな。と、いうことだろう。

出直そう。

 


その女性に、特に別れの言葉言うこともなくその場を離れた。

 

 

 

それから永延と続く森の中をひたすら歩いたが、先ほどの女性以外には誰も人は現れなかった。

 

 

 

時間が経つにつれて、何も考えることがなくなるとさっきの女性の言葉が永遠とグルグル頭を巡る。

 


本当に来たかった場所ーーー

 

 

 

この森の中が本当に来たかった場所…

そんなのありえない。信じたくはない。

 


だが、1つ言えるのはなんとなく居心地が良い。

生まれてからずっとここにいたかのように。

 


僕は足を止めたーーーーー

 

 

 

 


森の中から目指していたあの明るい賑やかな街に辿り着いたからだ。

 


目の前に広がる異常な明るさと賑やかさに目が眩んだ。

 

 

 

真っ白になったーーーーーー

 

 

 

 


ようやく夢から覚めたようだ…。

今回は長い夢だった。

 

 

 

 


ふと起き上がると

僕はまた森の中に居た。